
特別養護老人ホーム
深川愛の園 様
施設長 小久保佳彦さん 趣味は野球と読書、リラックス法は3人のお子さん達と「お笑い番組を見て、心から大笑いする」事
特養介護部門マネージャー 市原正之さん 趣味は野球と海釣り、「アウトドアできない時は、ネットサーフィンがよい気分転換になります」
ICT導入を前々から検討されていたとの事ですが、どのような問題意識をお持ちでしたか?
小久保:まず課題だったのは、手書きの記録と紙情報の保管です。また、当時使っていた介護ソフトも保険請求のみの運用でした。PCやタブレットによる情報のデータ化が進んでいる等、今後はITが主流になっていくという意識はあったので、その方向へ移行しないと職員の負担が増える一方という危機感がありました。
市原:ただでさえ膨大な量の手書き帳票類に加え、チェック表なども必要に応じてどんどん増えて行き、実際にケア以外の手間が増えていました。また、紙情報の保管場所も悩みのタネでした。
御社とビーブリッドとの出会いは?
小久保:「IT化大前提」(※)という意識を持っていたタイミングで、東社協高齢協城東・墨東ブロック合同施設長会にて、勉強会の講師として招へいされた竹下社長によるIT導入の講義を拝聴しました。「IT機器は道具であり、IT機器を導入してどうしたいのか、どうなりたいのか、まず目標・目的が大切です」という話が心に響きました。「IT機器の導入が主目的だと、少しつまずくとすぐに諦めて、元のままがいいと頓挫してしまう」との指摘も納得できましたし、「職員の業務負担軽減が入居者サービスの質に繋がる」という考え方も、私の意向とピッタリ一致しました。 ※当時はITが一般的な表現
ビーブリッドにICTサポートを依頼された理由を教えてください。
小久保:ビーブリッドが「福祉と介護に特化」しているのを、頼もしく感じました。大手IT業者や機器メーカーに「言われるがまま」では様々な不都合が生じるので、そのような業者との間に入ってアドバイスしてくれる存在を求めており、正に適任でした。社員に元介護スタッフもいるという事で、私たちの気持ちがストレートに伝わるという安心感もありました。「後々の事を考えると、大手のフォローが必要になるのでは」という反対意見も出ましたが、発展的なお付き合いを展望した結果、私はビーブリッド1択で推し進めました。
ICT導入は、事業所内に抵抗感がありませんでしたか?
市原:個々の温度差はありましたが問題意識は共有されていて、やる気がある職員の方が多い中で「やるしかない!」という雰囲気になっていきました。特に職員たちから信頼が厚かったベテラン一般職員が積極的に利用し「使ってみたら意外に便利よ」と皆をリードしてくれたのは、非常に説得力と影響力がありました。
ビーブリッドとのお付き合いが始まって、大きく改善された点は?
小久保:建物全体の配線です。ビーブリッドとお付き合いする前は、機器購入時に相見積もりで選定を行うので複数の業者が入れ替わり、配線がゴチャゴチャになっていきましたが、不具合が起こった時にどこに問い合わせても「それは、うちで分かりません」という回答となり、問題の切り分けができず、その場しのぎになっていました。ビーブリッドのスタッフに見てもらい「整理した方がいいですね」という話をしていたタイミングで、補助金を活用して遂に実現し、スッキリ改善されました。
市原:補助金の活用により様々なシステムが導入されましたが、どうやって現場に説明しようか、職員に使い方を浸透させるかという懸案が発生した時には、ビーブリッドに相談しながら実用に結びつけていきました。
ビーブリッドのヘルプデスクサービスである〈ほむさぽ〉もご利用いただいていますが、いかがですか?
小久保:職員誰でも、どんな些細な事も気軽に聞ける業者は少ないのでは?何よりレスポンスが早いです。複合機のペーパーレス化(FAXを紙出力ではなくPDFにデータ化)を希望してメーカーに問い合せたところ「有料ソフトを入れて、〇万円です」という回答だったのが、ほむさぽに相談するとリモート(遠隔操作)で4台の複合機をあっという間にペーパーレス設定してくれて、「もう解決したの?しかも無料(月々の保守料金内)で?」と大変驚きました。
ICT化は、スムーズに進んでいる印象ですか?
市原:見守りセンサーは非常に画期的な機器で、職員の負担が大幅に軽減されていますが、ネットワーク上の通信で時々不具合が発生し、原因究明が難しいため完璧な運用に至っていません。しかしビーブリッドは他業者と違い「これ以上はわかりません」と投げ出さず、現状の中で工夫と提案を重ねてくれているので、今後に期待しています。
月1回、ビーブリッドのスタッフとICTに関する定例ミーティングが行われていますが、どのような内容ですか?
小久保:ICTに関する課題を、効率よく整理して進める流れができています。施設長・特養マネージャーから始まりましたが、今は居宅・包括・総務・法人本部の担当者も参加しており、ビーブリッドとの会議の前にミーティングで課題を洗い出して、その要点を相談しています。
ICT月例ミーティングの具体的な効果は?
市原:新型コロナ感染症対策としてマスクに加え予防着とキャップを着用してケアをする事になりましたが、ナースコールやインカムと併用するとコード類がわずらわしくて普段のように動けず、非常に不便でした。ICTミーティングで対応策が検討され、小型トランシーバーの導入に繋がりましたが、首元に装着するタイプでコードレスなので、動きが制限されず便利に活用できています。デイ部門から「それ何?いいね」と興味を示され、そちらでも採用されました。
メールのサーバーやアカウントの管理もお任せいただいていますが、成果はありましたか?
小久保:それまで管理を任されていた総務の職員が、かなり楽になりました。メールはどれほど気をつけてもセキュリティ上のアクシデントは避けられない面がありますが、その点もしっかり寄り添って対応してもらいました。この金額で安心感が得られるのは、コスパが良いと感じます。
今後のICT化へ向けて、期待される事は?
小久保:まじめで優しい職員が日々頑張ってくれている事が、深川愛の園の自慢です。彼らにとって働きやすい環境を作るのが自分のやりがいですが、施設長になって5年経ち、多くの課題が少しずつクリアできている実感があります。ビーブリッドとは出会いから「一緒に成長できるような、いい関係を築きたい」という気持ちがありました。マネージャー陣を挟まず一般職員から気軽かつダイレクトにICT関係の対応ができるようになった事など、「ビーブリッドとお付き合いすれば、こうなるだろうな」とイメージしていた事も、クリアできています。これからも介護を取り巻くICTの最新情報を共有してもらい、一緒に進んでいく中で、お互いに成長していく関係を今後も期待しています。
市原:深川愛の園は、利用者さんと良い意味で“距離が近く親しみやすい雰囲気と、ある程度各々の裁量に自由に任されて互いに良し悪しひっくるめ何でも言い合えるフラットさが、職員の働きやすさに繋がっていると感じています。ICTは目まぐるしく進化していきますが、効率よく有効活用して、ケアの質を上げていくのが目標です。
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