
クラーチ・ファミリア
光が丘公園様
ホーム長
東海林学さん
クラーチ・ファミリア光が丘公園では革新をテーマに、
世の中の新しいものを積極的に取り入れていきます!
風水害などの災害や新型コロナウイルスなどの感染症対策を徹底するという理念に基づき、ICT環境を含めた最新設備の導入を行ったと伺っています。
東海林: まだ建設段階だったときに発生した台風でクラーチの他ホームにおいて停電等の影響が発生したこと、更にその後には世界的に新型コロナウイルス感染症が広がったことを契機とし、災害対応型ホームのコンセプトが生まれました。 オープンしたホームには皮膚表面温度測定に特化した温度スクリーニングサーモグラフィカメラ、非常用発電機・コンセントといった機器に加え、十分なスペースを備え管理の行き届いた備蓄倉庫などが整備されています。また、入居者の居室内を含めた全館にWi-Fi環境を構築したことで、どこでも通信が可能になっています。
ICTを多く活用している貴社の他ホームと比較しても、光が丘公園はよりICT化が進んでいますね?
東海林: クラーチはICT化において非常に先駆的な企業です。ほとんどのホームで全室にベッド上の見守りセンサーを導入していますが、当ホームではこれに加え、居室内に設置した各種のIoT機器を管理するスマートホーム化のためのシステムが加わった形です。
貴社にとってICTの活用はどのような利点をもたらしているのでしょうか?
東海林: ICTはサービスの質を高め、入居者のQOLを高めるために必要不可欠なものと考えます。例えば、見守りセンサーを使用することで、職人的な勘などに頼っていたことが視覚的に情報として把握でき、適切なタイミングでのケアに役立てられますし、不必要な訪室をなくすことでプライバシーも守られます。
そのような環境のなかで、ビーブリッドのヘルプデスクサービスである〈ほむさぽ〉をどのようにご活用いただいていますか?
東海林: クラーチの職員はケア技術・知識と同様にICTを活用するためのリテラシー向上も求められています。教育も行っていますが、ICTを使っていれば必ず日々トラブルや相談ごとが生じるものです。しかしながら、そういった問題を社内で対応することは時間の面でも質の面でも効率が悪いことから、<ほむさぽ>にアウトソーシングしています。ネットが繋がらないといったトラブル時にも迅速に対応してもらえるバックアップ体制があることは現場として心強いですね。
全館Wi-Fi化されていることで、どこからでも実施記録の入力が可能になっているだけでなく、記録の情報は入居者の家族も専用システムからいつでもアクセス可能と伺っています。
東海林:やはりWI-Fi環境が整っていて、どこにいても記録ができるのは効率化の点ですごくプラスになっていますね。私が以前働いていた別の法人では有線ネットワークが主で、必ず決められた場所に移動して記録を入力する必要があったので、順番待ちが起こり業務に遅延が見られましたが、そのような無駄は発生しません。 また各種の記録は『LOOKぱっと』という専用の情報共有システムを通じ、入居者のご家族も閲覧可能です。三分の二くらいのかたが登録されていて、その半分くらいのかたは毎日記録をご覧になっています。なので、こちらから何か連絡した際にも「LOOKぱっとで記録見ました」とか、「〇〇が不足しているみたいなので今度持っていきますね」などと言っていただけることがあり、ご家族との連携もスムーズになっているかと思います。
クラーチ・ファミリア光が丘公園にはスマートカーテン、環境センサー、スマートリモコン、開閉センサー、スマートスピーカーなど多くのIoT機器が居室に導入されているのも特徴です。
東海林:スマートホーム化のためのシステムでこれらを連携して運用しています。ご入居者には最初入居されたときに、音声での操作に使用するスマートスピーカーがどういうもので、どういったことができるのか説明書を配布し、日常生活のこんな場面で使えますよ、こういう風に話しかければ反応してくれますよということをご案内しています。だいたい4割くらいのご入居者がシステムを理解して使いこなされていますね。 今のご高齢のかたは私たちと同じようにスマホやパソコンをお持ちのかたも多く、日常的にTwitterやFacebookをやったり、Amazonで買い物したりと、私が介護の世界に入ったころとは変わってきています。なかにはご自分でアレクサに対応した家電を購入して連携させているかたもいらっしゃるんですよ。
入居者や職員の反応は?
東海林:例えば、当ホームには夫婦部屋があるのですが、個室より広いので窓やカーテンもたくさんあります。なので、朝起きたときや夜寝るとき、スマートスピーカーに「カーテン開けて」「カーテン閉めて」と話しかけて一括で操作できるのはとても便利で、見栄えもいいとご好評いただいています。 そのほかにもスマートスピーカーでラジオや音楽を聴くなど日常のなかで活用していただいています。 もちろん自分でカーテンを開け閉めする動作も行っていると思いますし、それはそれで体を使うので自立支援に当てはまりますが、ICT機器の使用方法を理解し、それを操作して自分で生活しているというのも、またこれからの新しい自立支援なのかなと考えています。 職員が操作する場合にも特にベッド上での排泄介助などの際、音声一つでカーテンを遠隔操作できるので、移動の手間や衛生面の心配がなくなって便利です。
様々なICTを活用されていますが、今後についての計画や目標はありますか?
東海林:今、ビーブリッドと連携して検討を進めているインカムの導入に加え、今後の新しいビジョンでいくと、当ホームは他ホームと比べて小さい部類に入るのですが、そういったなかで解放感や季節感を演出するためのプロジェクションマッピングを、そういったものを趣味にしている職員が勉強して作っているところです。 あとは、流行りのVR(バーチャルリアリティー)も介護と結びつけられないかと考えています。先に購入していた職員に勧められて私もVRヘッドセット(バーチャルリアリティーを体感するための機器)を買って試してみたのですが、きっとご入居者にも面白いと思うかたはいると思います。ヘッドマウントディスプレイをつけてGoogle MapやGoogle Earthで散策するとか、職員がVR空間で会議をするとか、そういったことがやっていけると良いかなと、まだなんとなくですが考えています。 当ホームの職員は若手が主流で新しいものには敏感ですし、私としても、アンテナを張って世の中の面白いことを失敗してもいいからどんどん取り入れていこうという方針でいるので、より質の高いサービスのために今後も様々な施策に取り組んでいきたいです。
※掲載された情報は、2022年2月現在のものです。
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